面白かった本(小説)

本の感想:ベーシックインカム/井上真偽

ベーシックインカム 井上真偽(著) はじめに断っておくと、本書はベーシックインカム論ではなくミステリー短編集である。 わたしは本書を、ベーシックインカムについて多少は知っておくかぐらいの気持ちで手にしたのだったが、いい意味で裏切られた。 そ...
そういう気持ち

読みたい本は沢山あるが

新聞の書評欄は必ず目を通している。特に気になった本は、大抵購入している。 本の紹介ブログで、紹介されてる本などでも、やはり気になった本は購入してしまう。 最近だと紙の本を買うより、電子書籍をワンクリックで購入という方も多いと思う。スマホで購...
面白かった本(その他)

本の感想:味写入門

味写入門 天久 聖一(著) とりあえず腹を抱えて笑いたいときは、コレ! この本は、我が家の本棚に置いてある。年に1度はこの「味写入門」を誰かしら持ち出してきて声を出して笑っている。何がそんなに面白いのかと他の家人も集まってきて笑いだす......
そういう気持ち

本を買って目眩がした

今使っている自作のデスクトップパソコンも10年が経つので、そろそろ新しく作り変えようかとネット検索をしていた。ネットでも自作パソコンの情報は手に入るが、大量の情報を見るのは疲れる。そんな時は、まとまった情報が手に入る本が便利だ。本を購入しよ...
面白かった本(小説)

本の感想:月の満ち欠け/佐藤正午

月の満ち欠け 佐藤正午(著) 「こんな話があったら面白いなあ」これがわたしの正直な感想だ。 冒頭に提示される「なぜ?」が読むにつれて深まっていく不思議な小説。 もちろん『月の満ち欠け』を最後まで読み終えたら、冒頭の「なぜ?」回収してくれるの...
面白かった本(小説)

本の感想:むらさきのスカートの女

むらさきのスカートの女 今村夏子(著) 読み終えてからタイトルが秀逸だなと感じた。 「むらさきのスカートの女」である。非常に気になる人物ではないか。(ちなみにわたしはこれまで紫色したスカートをはいた女性をモーターショー以外でしか見た事がない...
面白かった本(小説)

本の感想:夜行/森見登美彦

夜行 森見登美彦(著) わたしの購入した文庫本の中に「夜行列車の淋しさを封じこめた小説です。良い旅を!」と書かれた著者メッセージカードが入っていた。読後のわたしの感想は、まさにその通り、といった感じである。 京都「鞍馬の火祭」の最中に失踪し...
面白かった本(その他)

本の感想:告白/清原和博

本書に救いはない。あるのは淡々とした清原の告白のみだ。 薬物所持で逮捕された後、更生の道を歩む清原和博への1年にわたるインタビューを1冊の本にまとめたのが本書『告白』である。 甲子園のかつてのスターであり、プロ野球ではここぞというときにホー...
そういう気持ち

それも現実

本はいいと思う。 本を読んでいる時だけでなく、読み疲れて本を閉じた後も目の前に本の世界が広がっている気がするからだ。 それは脳が想像したに違いない光景なのだが、明らかに現実味を帯びている。
面白かった本(小説)

本の感想:蹴りたい背中

蹴りたい背中 綿矢りさ(著) これは当時19歳だった著者だからこそ書けた小説ではないかと思う。 冒頭の一節から思春期の女性特有のとがった言葉が突き刺さる。物分かりの良い大人からすれば見てはいけないものを見ている感覚に陥るのではないだろうか。...