俳句

トイレには何かいるんだ暗いなあ長崎瞬哉

東京はなんでも有るよでなんにも無い長崎瞬哉

信州は母の故郷雪しんしん長崎瞬哉

化粧する彼女いつもと違う人長崎瞬哉

服を着た重さに耐えろ雨の中長崎瞬哉

風吹いてあらそいはじめし竹と竹長崎瞬哉

一粒の種が秘めたる宇宙かな長崎瞬哉

書を読みて気づく雨音屋根ありがたき長崎瞬哉

春まではもたぬぞアリとキリギリス長崎瞬哉

雷鳴の音懐かしき雨やどり長崎瞬哉