例え話

長崎瞬哉(詩人)

ケールヒン(もしくは蟻の世界)

一体どこまでこの列は続いているのだろう。 ケールヒンの黒光りする身体は傍目には内心の疲れを感じさせないかのように見える。神の赤い光に照らされたケールヒンの身体は、その前を行く仲間の身体をも赤く照らしている。むろんケールヒン自身も後ろの仲間か...