長崎瞬哉(詩人) ショートショート『いつかの彼女』 『いつかの彼女』/長崎瞬哉幼馴染みの女の子。少し気になる存在だった。2年前のあの日、学校からの帰り道。彼女は笑顔で(僕にとってはとびきりの笑顔で!)「またね」と言った。翌日彼女は学校に来なかった。翌々日も。高校2年生女子の失踪事件は当時大き... 2020.04.24 長崎瞬哉(詩人)
長崎瞬哉(詩人) ケールヒン(もしくは蟻の世界) 一体どこまでこの列は続いているのだろう。ケールヒンの黒光りする身体は傍目には内心の疲れを感じさせないかのように見える。神の赤い光に照らされたケールヒンの身体は、その前を行く仲間の身体をも赤く照らしている。むろんケールヒン自身も後ろの仲間から... 2020.04.04 長崎瞬哉(詩人)