長崎瞬哉(詩人)

短歌:重力

重力を感じる程に歳をとり重力消ゆるは死ぬときと知り長崎瞬哉
長崎瞬哉(詩人)

自由句:シニア

シニア割引き歳を知る長崎瞬哉
そういう気持ち

父が最後に教えてくれたこと

わたしは父が嫌いで実家を出たが、父から教わったことは多い。
長崎瞬哉(詩人)

あたりまえの句:あなたとわたし

あなたにはわたしの気持ちわかんない
長崎瞬哉(詩人)

俳句:夢

夢うつついつか忘れる良句かな長崎瞬哉
長崎瞬哉(詩人)

川柳:ダルマ

ダルマの目いつまでたっても片方だ長崎瞬哉
長崎瞬哉(詩人)

川柳:人生

たどり来ていまだ山麓折り返し長崎瞬哉/四十も半ば
長崎瞬哉(詩人)

川柳:先生

先生の説教だれも聞いてない長崎瞬哉
長崎瞬哉(詩人)

川柳:雑音

雑音を聞かぬあなたの鎖国かな長崎瞬哉
言葉

少年老いやすく、を知る頃は

少年老いやすく、学成り難しこの言葉を知る頃には、既にわたしたちは少年ではなくなっている。