MMD(MikuMikuDance)で、全体のモーションはそのままで口の動き(リップ部分の動き)だけを範囲指定して移動させる方法です。
- ステップ1移動させたい表情フレームの「あ」~「ん」を範囲指定してコピー
- ステップ2表情フレームの「あ」~「ん」全体を削除
- ステップ3コピーした範囲を移動させたいフレームに合わせてからペースト
この記事の操作では、途中フレームの削除操作が入りますので、MMDの編集ファイルは一度上書き保存してから行うようにしてください。
移動させたい表情フレームの「あ」~「ん」を範囲指定してコピー
MMDで口の動きは、フレーム操作枠の表情を開いたところにある「あ」~「ん」までの部分です。
Shiftキーを押しながら「あ」~「ん」までを選択してください。

フレーム操作枠では、赤い文字になっている部分が選択されているフレームとなります。こうすることで、この後行うコピー操作が、口の動きだけに限定して行うことができます。
口の動きをコピーしたい範囲の開始フレームと終了フレームを調べます。
コピーの開始フレームの調べ方
フレーム操作枠のフレーム数を0にした状態で>.ボタンをクリックします。

最初に口の動きが始まるフレームに移動します。
下のイメージ画像では、194フレーム目が口の動きが始まる部分という意味になります。
この数値を開始フレームとして覚えておきます。

コピーの終了フレームの調べ方
いったん、>|ボタンをクリックして動画の最終フレームまで移動させます。
次に.<ボタンをクリックして、口の動きが登録されている最終フレームまで移動できます。

上のイメージ画像では、動画の終了フレームが10000となっていますが、実際のモーションはそこまで登録されていません。読み込んでいるステージなどのアクセサリによってかなり大きな数字になりますが、気にしないでください。
口の動きの最終フレームも開始フレーム同様に数値を覚えておきます。(下の画像では、1987フレームがコピーしたい最終フレーム位置です)

例えば、今回のように194フレームから1987フレームまでの口の動きをコピーしたいときは、フレーム操作枠コピー、ペーストボタンの下の操作部を「選択表情」にセットし、開始フレーム、終了フレームの数値をそれぞれ入力してから①範囲選択ボタン、②コピーボタンの順に押します。

こうすることで、「あ」~「ん」までの口の動き部分のみを範囲指定してコピーすることができます。
表情フレームの「あ」~「ん」全体を削除
MMDでは上記の項目のような範囲指定してコピーしても特に画面に変化があるわけでもないので不安ですよね(笑)
移動したい範囲とコピーした範囲に重なるフレームがあったりすると口の動きがおかしくなってしまうので、口の動き全体を削除しておきます。
ここまでの操作で口の動きの全体範囲が選択されているはずですので、そのまま削除ボタンを押します。

もし、選択解除されているようでしたら、「選択表情」にセットし、開始フレーム、終了フレームの数値をそれぞれ入力してから①範囲選択ボタン、②削除ボタンの順に押してください。
コピーした範囲を移動させたいフレームに合わせてからペースト
コピーした口の動きを移動させたいフレームに合わせてからペーストボタンを押します。
下の図は、5フレーム目にペーストした場合です。

フレーム操作枠で見えている範囲であれば、マウスの範囲指定とドラッグ操作で移動が簡単にできますが、今回は広範囲に渡って指定した表情のフレームを移動させる方法を紹介しました。
今回紹介した方法は、MMD編集の口の動き以外を移動させたいときも使えるはずです。
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