健康診断の結果、LDLコレステロール値が基準値を超えていた。
気になって調べてみた。
LDLコレステロールとは?
俗にいう悪玉コレステロール。
数値が高いほど悪玉コレステロールが多いという意味。
基準値は以下のように印字されていた。
LDLコレステロール | 60~119mg/dL |
ちなみにわたしの値は124mg/dLだった。少し基準をオーバーしている。
こうした基準値は何を元にしているのか調べてみると学会によって違っていることが分かった。
日本人間ドッグ学会と健保連が提示している基準は男性に限って言えば
LDLコレステロール | 72~178mg/dL |
となっていた。この基準は「新たな健診の基本検査の基準範囲」が元になっているようで、2014年に改定されたものだ。わたしのもらった結果用紙に印字された基準は2014年に改定される以前のものだったのだ。
参考
2014年に改定された「新たな健診の基本検査の基準範囲」に対しては、日本医師会やら日本動脈硬化学会(そんなものがあったのか!)がそれぞれ見解を発表したりしている。
紛らわしいのでこれ以上基準を挙げることはしないが、学会などの立場が違うと基準値も変わってくるようなのだ。う~ん、何を基準にすればいいのだ?
わたしがもらった診断結果の紙に印字されていた基準は2014年に改定される前の基準であることが分かった。どうやら、検診機関によって採用している基準値が異なるようだ。(これも困りものだ)
LDLコレステロールは計測値ではない
我が家にある「35歳からの家庭の医学」(この本は非常に病気に対してきちんと書かれていて家庭に一冊あってもいい本。残念ながら2007年以降発行がない)という本には、このLDLコレステロールについて興味深いことが書いてあった。
健診で測る脂質は総コレステロール・中性脂肪・HDLコレステロール(善玉)の三種です。悪玉とよばれているLDLコレステロールは現状では測定困難なので以下に示す計算式からおおよその数値を割り出します。
LDLコレステロール =
総コレステロール - HDLコレステロール - 0.2 × 中性脂肪
なんとLDLコレステロールは計測した値ではなく、計算式で予測したおおよその値だったのだ。
新型コロナ対策の基準が都道府県によってまちまちだったり、突然基準が変更になったりするのもなんとなく分かるような気がする。
基準なんてそんなものだ。
病は気から
なるほど古人は素晴らしい言葉を残している。
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