面白かった本(小説)

面白かった本(小説)

本の感想:檸檬

檸檬 梶井基次郎(著) 31歳でこの世を去った梶井基次郎(かじい もとじろう)の作品集。 写真のこの夏に買った新潮社の単行本はまさに檸檬の色をした仕様の装丁だった。 わたしが単純に黄色が好きなので買い求めた本だったが、読んで見るとそういう視...
面白かった本(小説)

本の感想:望郷

望郷 湊 かなえ(著) 湊かなえの小説は、中島みゆきの唄に似ている。 中島みゆきの唄は、「ファイト」「時代」に代表されるように過去が暗く、辛い状態であったことを肯定しつつも、今を生きていることに勇気を与えてくれるものが多い。 「望郷」もそん...
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本の感想:待ってよ

待ってよ 蜂須賀 敬明(著) 本書の表紙絵は、『待ってよ』というタイトルと合わさったとき、不安な感情を抱かせる。 「不安な感じ」は、物語の冒頭から始まって、最後の最後まで続く。 読み終えた時に、「不安な感じ」だったものは、自分自身が人生に対...
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本の感想:チョコレート・アンダーグラウンド

「チョコレート・アンダーグラウンド」を読んでいる最中、わたしのチョコレート消費量が上がったのは言うまでもない。
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本の感想:アントキノイノチ

アントキノイノチ さだまさし(著) 何度も読む小説というのは、きっと自分にとって何か引っかかるものがあるからだと思う。
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本の感想:希望の海へ

希望の海へ マイケル・モーパーゴ(著) かつて戦争があった。 もちろん、今現在戦争中の国もたくさんある。そんな国や地域の人が「かつて...」と言った時、『希望の海へ』のような小説がまた生まれるのだろうか。 マイケル・モーパーゴの小説『希望の...
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本の感想:屋根裏の散歩者/江戸川乱歩

主人公の心理描写や主人公の変態さ加減の描写がリアルだ。
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本の感想:怒り/吉田修一

怒り 吉田修一(著) 特定の主人公がいるわけではない。 「あの人を信じていたから許せなかった」 最終章に高校生がつぶやく。 上下巻にわたる長編の意味は、この言葉の為にある気がした。
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本の感想:二歩前を歩く

二歩前を歩く 石持浅海(著) 6篇のミステリーが収められた短編集。 表題にもなっている「二歩前を歩く」を含め「一歩ずつすすむ」「五ヶ月前から」などなど、気になるタイトルたちだ。そしてもう一つ気になるのは、脇役(本当は主役?)としてどの短編に...
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本の感想:告白/湊かなえ

告白 湊かなえ(著) 「死の連鎖」という言葉がぴったりとくる。 一人一人の告白形式で展開する物語は、読みやすい。 自分の娘を殺された母親の気持ちが、悪い方向へと行っている。