「翻訳できない世界の言葉」という本に日本語の「ぼけっと」が紹介されていた。
ちなみに「翻訳できない世界の言葉」は、52の言葉を小綺麗なイラストつきで紹介している。しかし、言葉の選別がかなり偏っている。
52の言葉の中に日本語が4つ。ドイツ語にいたっては5つ!アフリカ大陸の言葉がほぼない。中国とインド、米国もない。これで「世界の~」と書名にうたうのは偽りだろう。
ぼけっと
精選版 日本国語大辞典より
何もしないで、ただぼんやりとしているさま
辞書によると「何もしないで、ただぼんやりとしているさま」が ぼけっと の定義だ。
しかし、わたしは辞書通りに「ぼけっと」行動できる自信はない。
本当に「ぼけっと」することができるのは釈迦かなにかじゃないかと思ってしまう。
例えば、わたしは家の窓から裏庭の木々を見るのが好きだ。
木々を見ているとき、「風が強いなあ」「雲行きがあやしくなってきたなあ」「シジュウカラだ!」と頭の中では心の声がでていたりする。しかし、傍から見たらわたしは「ぼけっと」しているように見えるに違いない。
「ぼけっと」はするものではなく、傍目にそういう風に見えるものなのではないかと思う。
あのおじいさん、道端でぼけっとしているなあ、みたいな。
どちらにせよ、わたしも「ぼけっと」する事は好きだ。
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