いらないものが多すぎる

アイキャッチ未登録画像 そういう気持ち

先日、息子が面白そうな本を読んでいたので、「その本、後で読ませて」と言ったら、「何言ってるの?父ちゃんの本だよ」と言われてしまった。息子は、わたしの本棚から本を取り出してきて読んでいただけだったのだ。わたしは自身の購入した本を把握できていない。

わたしは整理整頓ができない。
特に本。読みもしないのに少しでも気になったら本を購入してしまう。本棚はあっという間にいっぱいになる。本以外だと箱類。とりわけコンピュータ関連商品の箱が多い。後で故障した時、この箱に入れて修理にだすかも、などとつい考えていつまでもとっておく。大抵は、修理に出す前に機械が壊れ箱も捨てる事になるのだが...

思えばわたしの母親も菓子詰めを買った時などに入れてもらう紙袋をこれでもかという位、引き出しの中にしまっていた。(しまっていたというより、溢れ出していた)わたしは小さい頃、母親を紙袋マニアかと思っていた。いつまで待ってもこない「もしも」に備えてため込む姿勢は遺伝だろうか。

とにかくいらないものが多すぎる。
毎回整理整頓している時、「よくもまあ、こんなにいらない物を溜め込んだもんだ」という感情が持ち上がってくる。時間にすれば、人生いらないものに囲まれて過ごす時間の方が圧倒的に長い。昨今は断捨離といって不必要なものを身の回りから遠ざける傾向もあるが、必要なものだけに限って言えば、命以外は不要だろう。だからと言って全て必要最低限で済まそうという考えには少しだけ違和感がある。不要なものがある、という事も人生のような気がするからだ。
自分自身が整理整頓の対象物だとすれば、真っ先にわたしはいらないものに分類されるはず。そんな時の事も想定して、相手対して「後で何かに使うかも」という魅力は持ち合わせていたいものだ。

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