本の感想:「リカ」/五十嵐貴久 著

面白かった本(小説)

ホラー的な怖さとは違う。現実にもさもありなんといった「怖さ」だ。

  • 「折り畳み式携帯」(スマホではなくガラケー)
  • ファックス(相手のファックス番号先に電話して書類を送る装置)
  • 電子メール
  • 従量制インターネット(ダイヤルアップ接続でインターネットに接続する。時間による課金制)
  • テレクラ(テレフォンクラブの略。電話サービスによる出会いの場)
  • 出会い系サイト(チャットや伝言板による出会いの場)

以上を知っている世代(たぶん1980年以前に生まれた世代)なら本書「リカ」の怖さにどっぷり漬かれるはずだ。

SNSが当たり前の世代が本書を読むと、テレクラとかファックスあたりで「なにそれ?」となっていま一つ入り込めないと思う。

妻子もち中年男性が本書の主人公。
主人公が後輩にそそのかされ、あろうことか出会い系サイトに手を出して出会う女性が「リカ」だ。
「リカ」が本名かどうかは、分からない。
「リカは30歳にもみえるし、50歳にもみえる」という描写からすると謎めいた女性である。

「リカ」は最恐のストーカーだ。狂っている。
今年読んだ本では、一番怖かった。

「リカ」を読んだ人は、出会い系サイトをやってみようとはならないはず。
なぜなら「リカ」には会いたくないからね。

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