本の感想「子供時代」/リュドミラ・ウリツカヤ著

面白かった本(小説)
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子供時代
リュドミラ・ウリツカヤ(著)

「不安」な感じで始まり、ほっとして終わる。そんな子供たちの物語といえる。

第2次世界大戦が終わったころの旧ソ連(現ロシア)が舞台の小編集。
中庭のあるアパートに住む子供たちが各編の主人公となっている。

子供時代に感じる「不安
経験不足からくる「出来るかなあ」という恐れのようなもの。

舞台は旧ソ連だが、子供時代の郷愁と安寧はいつの時代もどの国でも変わらないのだと思った。

表紙絵や挿絵は、ウラジーミル・リュバロフという著者と同年代に同じ地域で暮らしていた人の手によるもの。
物語の展開と挿絵は全く関係ないのだが、旧ソ連時代を描いた味わいのある絵はなぜか見入ってしまう。図書館で借りて読んだが、本の中身(文と絵)と装丁が味わい深いので自分でも手元に置きたい本だと思った。

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