結論からいうと、見ない方がいい。(キャストにお気に入り俳優がいるなら別だが…)
映画「新聞記者」。社会派サスペンス映画らしい。
この映画の原作をわたしは知らない。
原作は知らないが映画としては面白くなかった。
配役は、東都新聞の新聞記者・吉岡エリカ役に韓国のシム・ウンギョン、内閣情報調査室の官僚・杉原役に松坂桃李のダブル主演となっている。
この二人の演技があまりに下手過ぎる。映画に入り込めない。
新聞記者役のシム・ウンギョンは帰国子女という設定は、たぶん本人の日本語のつたなさを補うための設定だったのだと思う。途中英語で話すシーンがあるが、英会話は素晴らしかった。しかし日本語が…
つたない日本語に加えて、日本国での新聞記者役なものだからどうひいき目に見ても務まるはずがない。わたしは途中から冷めた目で彼女を見ていた。「こんな記者いないよ」と。
それにつけても、もう片方の主演・松坂桃李だ。
とても内閣情報調査室の官僚には見えない。演技が変だ。映画のラストで口をあけて新聞記者の吉岡に何か言っていたシーンは変を通り越して笑ってしまった。でも監督などが本人に指示しての演技なのだろうから不憫にもなる。
あと、内閣情報調査室のシーンが変だ。演出だとは思うが変なのだ。
内閣情報調査室のシーンは、全体的に薄暗い青い色調で統一されている。建物内部、上司やまわりの同僚、通路など常に薄暗い青なのだ。最初に内閣情報調査室のシーンを見た時は回想シーンかと思ってしまった。
政権に不都合なニュースを「誤報だ!」と国民に伝えるのが内閣情報調査室の仕事らしい。
いやもちろん、実際は違うと思う。しかし、この映画ではそう描かれていた。
しかも、「誤報だ!」と国民に伝える方法が稚拙。杉原のまわりで働く同僚たちは、政権に不都合なニュースが流れるたび、パソコンでSNSにログインしてフェイク情報を流していた。こんな仕事なら俺も官僚になれそうだ。おい!
とにかく映画「新聞記者」だけは見ない方がいい。図書館で借りて正解だった。
「新聞記者」のラストシーンで笑ってしまうような人は普通の人だ。
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