結論から言うと、ラズパイにはUSBポートが複数あるけど電力供給量には制限があるよ、という事。
例えば、わたしの使っているPi2 model Bは、USBポートが4つあるが、4つ合わせた合計電力供給量は、600mAだ。これを超えるUSB機器をつけてしまうとラズパイが不安定になったり、起動しない。
電力オーバーかどうか計算してみる
まずは、わたしの利用環境。
Raspberry Pi 2 Model B | ラズパイ本体 |
USB接続 無線LAN子機(バッファロー製 WLI-UC-GNM2S) | 消費電力は最大2.5W |
USBスピーカー(メーカー?) | たぶん消費電力4Wくらい |
USB機器はこの2つ
電力供給量の600mAを超えるかどうかは消費電力のWをA(アンペア)に直す必要がある。
電力[W] = 電圧[V] × 電流[A]
なので
無線LAN子機
電流[A] = 2.5[W] ÷ 5 [V] = 0.5 [A] なので 500mA
USBスピーカー
電流[A] = 4[W] ÷ 5 [V] = 0.8 [A] なので 800mA
合計すると1300mAとなって電力供給量の600mAをオーバーしている。
計算した1300mAはあくまで最大値なので、常にこの電力供給が必要という訳ではない。
それでも少し余裕が欲しいので以下を試した。
ラズパイのデフォルト電力供給量を増やすこともできるらしい
こちらのサイトに記述がある。
Raspberry Pi の USB ポートに 1200mA の電力供給
Raspberry Pi model B+, Pi2 model B の USB ポートからの電源供給量はデフ…
/boot/config.txt を次のコマンドで開く
sudo nano /boot/config.txt
以下の1行を追記する。
max_usb_current=1
ラズパイを再起動する。
sudo reboot
以上でUSBの4ポート合計の電力供給量が1200mAとなる。
もちろんラズパイ本体のACアダプタが2A対応でないとこの通りとはならない。
電力供給量を1200mAに上げても少々きびしいので…
あるときUSBスピーカーの電源をONのままラズパイの電源を入れようとしたらいつまでたってもラズパイが起動しなかった。
USB接続したスピーカーの電源はラズパイが起動してWifi接続が安定してからUSBスピーカーの電源をONにすることにした。
まとめ
- ラズベリーパイが起動しないときは、まずはUSB接続機器を外して起動させてみる。
- USB機器の電力消費量を計算して必要電力量を求めてみる。
- デフォルトの電力供給量を/boot/config.txtを書き換えて上げる。
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