わたしの通勤経路にあった地方銀行の支店はいつの間にかコンビニの中のATMにかわってしまった。人がいないATMなので当然出来ることは限られている。働いていた人たちはどこに行ってしまったのだろう?帝国データバンクの調査によると2019年5大メガバンクはシェアを少し落として、地方銀行のシェアが上がったようだ。
ここで言うシェアは、どれだけの企業が利用しているかという銀行本来のシェアの事で、個人の銀行口座がどうだのこうだのという話ではない。
先日、わたしの利用する三菱UFJ銀行(5大メガバンクの1つ)が、2020年以降に新規口座を開設する場合、口座維持手数料の徴収を検討中、とのニュースがあった。
海外では割と一般的な銀行の口座維持手数料だが、日本ではほとんど導入実績はない。日本で導入されるとどうなるかは未知数だが、口座はタダという概念は早々に捨てたほうがいいだろう。地方銀行のシェアが上がったのは、地方銀行が企業に対して目を向けているから。銀行は儲けの少ない個人口座を持つ人のために何かしてくれる企業ではない。
もっとも、わたしの口座にはたいした預金もないので銀行はコンビニのATMで十分間に合うし、近頃はネット上で振り込みも出来るので銀行の支店に足を運ぶことも無くなった。要するに銀行という建物自体が必要ないのだ。
そのうち「銀行って何?」という若者が登場するに違いない。
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