まずお断りしておくが、金魚の話ではない。
人の成長の話だ。
水槽のサイズに合わせて金魚の成長も決まる、と聞いたことがある。
水槽が大きければ、金魚は大きく育つ。その反対で、水槽が小さいと金魚の成長も水槽のサイズに合わせて止まるというものだ。
わたしはサイズの違う水槽で金魚を飼ったことがないため、実際のところ分からない。ただ、金魚の話と同じようなことを目の当たりにした。
学生の成果発表会というものがある。
卒業までの授業成果をまとめて発表する行事である。
わたしの学校では、一年に一度の大きな行事だ。
ふだんは、ステージとは言い難い教室で、学生たちは前に立って発表の練習をしている。
本番の発表会場は、コンサートなどが行われる大ホールだ。本番前に一度だけ大ホールでの練習を行う。
学校の教室で練習していて気になることがあった。
何人かの学生が、蚊の鳴くような小さな声で発表練習をしていた。
わたしは、大ホールでは聞こえないのではないかと心配していた。
しかし、だ。
大ホールでの練習で、わたしはびっくりしてしまった。
心配していた学生はおろか、すべての学生の声が堂々として大きくなっていたのだ。
その声をそのまま教室にもっていったら、たぶんわたしは「うるさい!」と注意してしまうような声なのだ。
舞台が変わるとこうも変わるのかと思った。
環境が変われば人も自然と変わるのものなのだ。
子供や学生の成長に合わせた舞台を大人たちは用意していかないと、われわれは子供に対して心配するだけで終わってしまうなぁ、と感じた次第だ。
コメント
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二人の子が、小・中学時代の行事の話です。小学校では近隣3校合同の水泳大会をやっていた。各種目を泳力にあわせたメンバーで「第一コース、○○君。○○小学校」とアナウンスされ他校の生徒と競うもの。
中学校では、各学級対抗の合唱コンクールをコンサートホールを借り切って開催していた。息子は3年間、毎回指揮をやったが、なかなかの出来栄えだったと思う。(指揮をやったのは、音痴のせいでもあったが)
こういう行事を通して、子供達の成長を実感したものでした。
12月8日、朝日新聞の声欄に「新聞は私の朝の楽しい相棒」という見出しの中学女子の記事が載ってました。若き日のmrgaritaさんのような内容でした!