「過去に犯した罪の意識は、けっして心から消えることはない」
ということだろうか。
夏目漱石の書いた『夢十夜』(青空文庫で読むことができる)の「第三夜」が恐い。六歳の息子をおぶって道を行くお父っあんの話だ。
昔からの怪談話をふまえている話が、夏目漱石が書いた短編『夢十夜』の「第三夜」にあたる部分だ。
落語等でもよく知られた怪談話でもあるので、話の途中から「ああ、これは」と思う。最後に背筋がゾクッとする。
漱石が言いたかったことは、自分の犯した罪への意識だったのか、それともご先祖様が過去に犯した罪への償いだったのかは、わたしには分からない。
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