【写真/2013年4月29日 田植えの時期】
田植えの時期に思うことがある。100年前と現代では、どう光景が変わったのだろうかということだ。
日本の関東近辺では、ゴールウィーク時期になると田植えが始まる。
ここ茨城でもゴールデンウィークの連休中に家族総出で田植えをする光景が見られる。
今まで土だったところに一面水が張られる。広々とした田んぼの水面に写る空は、どこまでも広がっているように見える。
軽トラックや耕耘機が昔はリヤカーや牛だった。田植えの風景の中で変わったとすればわたしたちの使う道具だろう。
田んぼの中に軽トラックや耕耘機が止まっていない場所がある。そんな場所での風景は、100年前とは大して変わらないのではないかと思う。道具は変わった。しかし、わたしたちの主食である米は、長い間同じ方法で作られてきたのだ。
日本ではもう見られなくなったが、かつては日本でも牛を使って田んぼを耕していた。諸外国ではいまだに牛を使っている地域も多い。そんな牛を使う地域でも機械化の波は避けられないようだ。
機械を使う理由はさまざまだが、一番の理由は体力を使わずに生産力を上げることが出来ることだ。牛の世話だって田植だって体力がいるもの。
機械を使えば使うほど、田んぼや畑で言うなら土と接することが減っていく。
機械を使えば使うほど、人間と自然との接点は少なくなっていくように思う。
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