正月に子供の頃感じた期待感はない

子供の頃に過ごした正月と大人になって実家を出た後に過ごす正月は、嬉しさの度合いが違うようだ。
正月が来る前の期待感は、子供の頃の方が大人より大きかったように思う。
大人になってお年玉をもらえなくなった、とか冬休みに雪合戦や凧揚げをしなくなったから、という訳でもない。

大人になってから、正月になるとわたしは毎年実家に帰省した。
妻や子供たちとともに大晦日前に帰省して過ごす正月までの期間。そこに、子供の頃に感じたあの希望に満ちた期待感はない。
この頃は、両親がこの世を去ったため、正月を実家で過ごすということも無くなった。
今暮らしている家が、わたしの子供たちにとって実家となる日も近いのだ。

元旦を境に何かが変わると思っていた。
しかし、新しい年が来てもさして何も変わらない。「年が明けた」と勘違いしているだけだ。
正月は人が狂ってしまわない為のお祭りごとだと最近気がついた。

ゆく年の反省と来る年への期待感。
何かを「区切る」という事は、心しなやかに生活するおいて重要なことなのだ。
正月に期待しなくなったわたしは、どんなタイミングで時を区切ろうか。

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