昨日の歌は今日聞こえない

今から半年ほど前、新型コロナのニュースはあれどあまり本気に捉えていなかった。対岸の火事だったからだ。対岸の火事でなくなった今も心の底ではまだ本気で捉えていないような気もする。

周囲の人や自身の会話の中で「元に戻ったら〇〇したい」とか「早く過ぎてほしいね」などと言っていた時期もあった。最近は元に戻ったらという考えは捨てた。そういう事ではない気がするからだ。

今回の新型コロナ騒動でわたしの心に生じた気持ち。
何かに似ているなあ、と感じていた。父と母がこの世を去っても時々まだ生きているような心持になることがある。以前も母の日に、何か送らなきゃ、と一瞬考えて母は亡くなっていることに気づき「ああ、そうだった」と苦笑した憶えがある。
もういないのにまだいる気がする。
コロナ後の生活もどこか似ていると思った。