小学生の頃、星座鑑賞会という行事があって、夜7時ごろ学校に行くことになった。
理科で習った星座の観察をするのには夜が良い、と担任の先生が言ったか定かではないが、クラスのみんなが夜学校に集まることになった。
「夜」と「学校」という組み合わせにわたしはかなりウキウキしていたのだが、更にウキウキを増長することが起きた。
先生はなぜか、
「夜食のカップラーメンを各自用意してきてください」
と言ったのだ。
小学生時代のカップラーメンはなぜか心躍る食べ物で、「俺はこの前ハンバーグ入りのカップ麺を食べた」(本当にこのカップ麺は存在した)といった自慢話や「UFOのお湯を捨てずに食べた」といった武勇伝を語り合うくらい友達同士盛り上がり要素のある食べ物だった。
星座鑑賞会の解散時間は夜の8時だった。
小一時間ほどで、わたしのようなあほな小学生連中が夜食を食べ星座鑑賞会を出来たのかは疑問だ。
でも小学校の屋上へ向かう途中、馬鹿みたいにはしゃいでいた自分や友達の様子は記憶に残っている。
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