銀河英雄伝説8 乱離篇
田中芳樹(著)
ポプラン(天才パイロット)も個人的には好きなキャラクターの一人です。女たらしで軽い感じだが、まっすぐ生きているところが好きです。
してもよいことと、やっていはいけないことを教えてもらい、指導と命令に服従していれば、手のとどく範囲で安定と幸福をあたえてもらえる。それで満足する生きかたもあるだろう。だが、柵の内部だけで自由と生存を認められた家畜は、いつの日か、殺されて飼育者の食卓にのぼらされるのである。
「半数が味方になってくれたらたいしたものさ」
ヤン・ウェンリー
「いいこと教えてやろうか、ユリアン」
「なんです?」
「この世で一番、強い台詞さ。どんな正論も雄弁も、この一言にはかなわない」
「無料(ただ)で教えていただけるんでしたら」
「うん、それもいい台詞だな。だが、こいつにはかなわない。
つまりな、それがどうした、というんだ」
アッテンボロー
なぜ、という、もっとも重要な論理の核(コア)をあいまいにして、感情に代用させるのが、煽動というものである。古来、宗教的憎悪にもとづく戦いがもっとも激烈で容赦のない戦渦をまねくのは、戦意とは感情に起因するものであって理念から発生するものではないからだ。
生きるということは、他人の死を見ることだ。
「青春が革命だけじゃわびしいですからね、けっこうなことです」
オリビエ・ポプラン
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