家族からわたしは<入れ替え君>と呼ばれている。
何を入れ替えるのかというと、主に食事のあと残ったおかずである。
例えば煮物を作って夕食に食べたとする。
<入れ替え君>は、食べ終えて残った煮物をそのまま冷蔵庫に入れたりはしない。
煮物を入れてあった皿より一回り小さい皿に入れ直すのだ。
なぜなら、夕食で食べた分、煮物の量は減っているからだ。
中身が少ないのに皿ばかりを大きなもので冷蔵庫に保管してしまうと、冷蔵庫の中を有効活用できない。
必要以上に冷蔵庫の場所を取らない、というのが<入れ替え君>の命題なのだ。
夏場のカレーもそうだ。
作ったときには大きな鍋でカレー作ったとしても、家族で食事をしたあとのカレーの量は減っている。
熱帯夜の中、作り置きのカレー鍋にそのままにしておけば、朝には「ツーン」とした芳香の爆弾カレーになってしまう。
当然、夏場はカレー鍋ごと冷蔵庫に入れて保管するのだが、そのまま入れてしまうとやはり冷蔵庫の中でカレー鍋がかなり幅を利かせることになる。
カレーが減った量に合わせて、鍋も小さくすべきだ。
<入れ替え君>の登場だ。
…という具合に入れ替え君は、冷蔵庫の中を有効活用すべく日々鍋や皿に残ったおかずを入れ替えている。
それって、洗い物増やしてるだけじゃん。
その通りである。
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