信号待ちの花売り

そういう気持ち

15年ほど前(2009年頃)、アメリカ旅行をした。

グランドキャニオンやら、ラスベガスやらと観光地をまわったが、ときどき思い出すのはそういった有名どころでの景色や体験ではなくちょっとした街中の光景だ。

信号待ちをしている車に対して交差点で花を売る女性がいた。

どうみても怪しい。

その人は、赤い一輪の花を手に熱心という風でもなく花を売っていた。

買っている人はいなかった。そんな人を何人か見かけた。

煙草を吸っている友人に対して、突然話し掛けてきた現地の人がいた。

なにやら「たばこを1本くれ」と言っているらしく、1本渡して火をつけてあげると「Thank you!」と言って去っていった。

『そういうのもありか』と思ったことを憶えている。

今、あの人たちは幸せにしているだろうか。

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