妻と散歩中、歩いた道すがら聞いた話だ。
「今思えば…」と前置きして妻が話しはじめた。
その道は小学校時代に通学していた道で、冬の朝いつも同じ場所でたき火をしているおじいさんがいたそうだ。
小学校時代は気がつかなかったが、「今思えば、あのおじいさんは私たち小学生のために、通学路で毎朝たき火をしていたんだ」との事だった。
妻からすれば、寒い朝たき火に手をかざすことが出来てラッキー!ぐらいだったのかもしれない。
小学生の彼女からすれば、おじいさんがなぜ毎朝同じ場所でたき火をしているのかまでは気がまわらなかったのだ。
その話を聞き、わたし自身にも《相手の好意に気づかなかった過去》があるのかもしれないなあと思った。
気づくも人生。気づかぬも人生。
わたしも《いつかのたき火のおじいさん》のようにかっこ良くありたいものだ。
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