自然というものに対して、子供の頃のわたしは「なぜだろう?」という気持ちがほとんどだった。
大人になったわたしは、自然である木や空や動物たちを見るにつけ、未だに「なぜだろう?」が先立つ。
しかし、最近は自然に対して「ああ、そうなのか」という気持ちも見え隠れするようになった。
それは自然を「理解した」というよりは、わたしも自然の一部分なんだ、という気持ちだ。
人間たちが、ここからここまでと線を引いて争い合っている大地を、虫や獣たちはゆうゆうと越えていく。
その遥か頭上、鳥たちは翼を広げ飛んでいる。
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