メールは経由便

LINEを使って仲間内だけで会話をしているつもりでも、本当は世界各地のコンピュータに情報がコピーされていることは知られていない。

メールを使って、相手と一対一で通信したとする。
メールは送った人から送られた人に直接届くわけではない。
インターネットはもともとアーパネットという米国防総省の技術が発端だ。通信網のどこか一箇所に爆弾が落とされたら、通信が出来なくなるようでは困る。ネットワークは蜘蛛の巣のように網目状に張り巡らされていて、一つが途絶えても別の経路を通って相手のもとに届くようになっている。ネットワーク回線が混んでいれば、空いているほうの経路を選択する。データは各地を経由して相手の元まで届けられる。

ところで、この「経由する」とはどんな意味かと言うと、経由する場所ではサーバと呼ばれるコンピュータがあって、そこを通るということはデータが一旦サーバにコピーされるということを意味するのだ。
だからあなたが放ったメールやつぶやきは、世界各地の経由地に保存されている可能性がある。メールを見終わって、携帯端末から削除しても、サーバに残されたメールデータを管理者が適切に処理しているかどうかは分からない。

携帯メールを見るとは、サーバに保存された相手が送ったメールデータをサーバから自分の携帯端末にコピーしているに過ぎないのだ。
自分の携帯にコピーされたメールはあなたが読むことが出来るだけでなく、各地のコンピュータを管理している人も見ることが出来るわけだ。管理している人は全て善い人だろうか。
Googleは、データを絶対に消さないというし。

そう考えると、ちょっと怖くなりませんか。

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