2012年 7月 の投稿一覧

本の記憶:目を背けるものの中にこそ真実の姿がある

「目を背けるものの中にこそ、真実の姿がある」
以前読んだ本の帯に書いてあった言葉を今読んでいる本から思い出した。
「目を背けるものの中にこそ、真実の姿がある」
今にも倒れそうに歩いている老人とか、臭い匂いを撒き散らし食べ物を探しているホームレスとか、汚い言葉で親に叱られている子どもとか。
その横を自転車に乗った中学生が誰かと会話しながら通りすぎる。カーステレオの音楽を自慢げに流しながら高級車が走って行く。
現実はどっちか?

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本の感想:永遠のとなり/白石一文

永遠のとなり
白石一文(著)
「人生も絵とおんなじぞ。上手に描けん、飽きた、つまらん、そげんこと言うて途中でやめるとが一番つまらんと。描き上げた絵は、時間が経ってから見直したら、どれもみんな味があるし、そんときは思いもせんかったようないろんな思い出ば連れて来てくれたりすると」
などというセリフがいきなり飛び出してくる所が、白石一文なのだと思う。
永遠のとなり
これだけ「生きるということ」「死ぬということ」に対して真正面から書いている小説家も現代では数少ないのではといつも思う。
それは数々の登場人物のセリフから十分に感じられる。

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四年に一度

「四年に一度」を目指して毎日を生きている人がいるということだ。
四年に一度の祭典、ロンドン五輪が始まった。
わたしが中学生のとき米ロサンゼルス五輪があり、夏休みは宿題そっちのけでテレビにかじりついていた。
体操の森末慎二や柔道の山下泰裕の金メダルに感動した記憶がある。

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電子書籍の明るい未来

日本では紙の本が1000年以上昔に作られていたという。
わたしが持っている本で一番古い本は、昭和45年に発行された『我が輩は猫である』で、40年以上も昔の本になる。
長きにわたり、情報を世に知らしめるという目的からすれば、紙の本はその目的を達成した。
電子書籍の目的は何か。
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【写真/2012年7月28日 日本近代文学館昭和45年10月20日発行の『吾輩は猫である』】

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人生は『タイミング』

昔ブラックビスケッツというお笑い番組で企画されたユニット(ビビアンスーとウッチャンナンチャンの南原清隆、キャイ〜ンの天野ひろゆきの3人のメンバー)があった。
ブラックビスケッツには『タイミング』というヒット曲がある。
「ズレた間のワルさも〜それも君のタイミング…」というサビの部分がある曲だ。
タイミングが悪いことを逆手にとって、あなたも人生もそれでいいんだよ、と笑いとばす。
企画番組から飛び出した曲とは思えないいい曲で、わたしは大好きだ。
ふだんタイミングが悪くて失敗したときによくこの曲を思い出す。

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本の感想:ドラッグから立ち直った著者の本ーほんとうの「ドラッグ」

Ⅲ章冒頭より引用

みなさんは悪魔というものがこの世に存在すると思いますか?
もしもこの世に悪魔がいるとしたら、その名前はきっとドラッグというにちがいないと、ぼくは思っています。

児童書であるが、大人も読んで正しい知識をつけたいと思う本だ。
ほんとうの「ドラッグ」
近藤恒夫(著)
世の中への扉 ほんとうの「ドラッグ」

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知らないと気づかないで通りすぎる

知識について:百合の花の香りを知識として持っていたとしても百合の花の香りはわからないし、もしそれが目の前にあったとしても気づかない。
夏目漱石の短編小説に『夢十夜』というものがある。
『坊ちゃん』や『こころ』などとは雰囲気が異なるこの短編は、「こんな夢を見た。…」で始まる十の夢を語った小説だ。

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どちらか一方に集中すると、もう片方がだめになる

雑草を人の生き方にとらえて「雑草のように生きていけ」ということがある。
雑草は梅雨から夏場にかけては力強い。
作物や花よりも雑草のほうが成長するので、わたしの住んでいる田舎では、この時期草取りがかかせない。
少し草の先を刈っただけではすぐに復活するし、ちょっと目を離すとすぐに成長する。
確かにこんなふうに生きていくことができれば、どんな場所でも通用しそうだ。

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