二本足で立つなまけもの

よく子供に対して「寝ころんで○○しないよ!」と叱ることがある。
わたし自身も小さい頃は、「寝ながらすると、なまけものになるよ」と叱られたものだ。

寝ころびながら「何か」すると、まずやる気がおきない。
「寝ころぶ」という行為が、眠気を誘うからなのかリラックスは出来ても「よーし、やるぞ!」といった気にはなれないのは事実だ。
それでもわたしは、寝ながら本を読むことは大好きだ。
人生の中で、好きな時間の一つかもしれない。
寝ながら映画だってみたいし、寝ながら新幹線で移動したいし、仕事だってできれば寝ころんでしたいくらいだ。

小学生の社会の時間に「ホモサピエンス」だったか「アウストラロピテクス」だったか忘れたが、猿から人間に進化していく過程を学んだ。
もともと人類は、二本足では立っていなかったのだ。
人類は、安定していた四本足を捨て、なぜか不安定な二本足を選んだのだ。
「なまけもの」が時々顔を出すわたしは、太古の記憶を呼び起こし、安定を求めているのかもしれない。
でもやっぱりわたしは、二本足で立つただのなまけものなのだ。

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