アイデアの出し方(ゲーム編)

2011-07-24 at 15.03.15
【写真/2011年7月24日 Tonyuでスーパーマリオを作ったS君のパソコン】
わたしの学校には、卒業研究というものがあり、毎年卒業予定の学生が1年近くかけ、パソコンで動くゲーム・ホームページ・動画などを制作します。
この授業で、一番時間がかかり、学生が悩むところが、「アイデアを出す」という部分です。


わたしなどは、「アイデアを出す」ことは、楽しいことと考えているので、アイデアを考えている最中はワクワクしていますが、学生の中には、アイデアを出すことが苦痛の方もいるようです。
アイデアが思いつかない・アイデアが出てこない学生に共通しているのは、「しかめっ面」でものごとを考えていることです。
苦痛だからだとおもいますが、まずは楽しいことを考えるべきでしょう。
自分が好きなこととか小さいころ面白かったことなどです。
自分はたいして好きなこともないし、とくに過去に面白かった記憶もないという人もいると思います。
まあ「人生くだらない」「どうでもいいや」と思っている人たちですね。(わたしも時々ありますが…)
そんなときは、古典に学ぶといいと思います。
なにも古文や漢文を読め、と言っているのではありません。
あくまで今日昨日にできたものではなく、何年もまえから評価を受け、今現在もつづいているものという意味です。
昔から伝わる「遊び」は、アイデアの宝庫です。古典といってもいいと思います。
ジャンケンは、シンプルですが、奥が深いゲームです。
パーは、グーには強いがチョキには弱い、などの三つ巴的なルールは様々なゲームに応用されています。
トランプや花札、マージャンなどは、「組み合せ」というものを応用しています。ちょこっと替えるとオリジナルになります。
任天堂ファミコンの初期のゲームなども、古典と呼べるものだと思います。
未だ、ファミコン時代のゲームのアイデアを越えていない気がするのは、わたしだけでしょうか。
わたしは、ファミコンのスーパーマリオブラザースが今でも好きで、時々プレイします。(もちろんファミコンで)
このゲームで主人公のマリオがキノコを食べると巨大になりますが、大きくなったときには、ブロックが壊せるなどのご褒美があります。
急にマリオが方向転換をすると、すこし滑ったりするちょっこっととしたこだわりもアイデアです。
わたしは、小さい頃親に旅行に連れて行ってもらいました。
自動車で移動するのですが、道中かなり退屈です。妹とよく、車窓から見えるものを使ってゲームをしました。
よくやったゲームはこんな感じです。
「目的地に着くまでに、何台の赤い乗用車とすれ違うか」
「目的地に着くまでに、何台自動販売機があるか」
「信号待ちで止まった後ろの車に、手を振ったらバイバイしてくれるか」
最近ではこれを応用し、子供たちと
「信号待ちで止まった前方の車のナンバー4桁の数字をそれぞれ足して、次に信号で止まったときはその数より大きいか小さいか」
のゲームをよくします。
実はもっと色々なアイデアがありましたが、面白くなかったのでボツになったものも多いのです。
たくさんのくだらないアイデアを出したから、いいアイデアが出来てきた気がします。
アイデアは、一人で考えるものではないです。
自分の考えたアイデアがつまらないと感じても、絶対に誰かに話すといいです。
そうすると「それより、こうしたら」とか「こんなのもいいんじゃない」とかアイデアがアイデアを生み出す土壌を作りだせます。
自然でないところに住んでいるわたしたちにとって、身の回りには人工物が溢れています。
家の中を見回してみてください。
サッシや壁にかかったカレンダー、エアコン、机、椅子、ティッシュボックス、パソコン、携帯電話…
すべて誰かが考えたアイデアがもとになっています。
身の回りはアイデアの宝庫です。
灯台下暮らし、ですね。

コメント

  1. キール より:

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    初めまして、一応仕事してる、いい歳してるらしい社会人です(笑)
    自分はアイディアがないと途方にくれることもありますが(汗
    発想の転換と言うか、目線を変える事でいくらでも素材が転がってるんですね!
    後、車の遊びは子供の頃、同じような事をやってました((笑)

  2. mrgarita より:

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    キールさん、ありがとうございます。
    参考になりましたでしょうか。
    iPhoneやiPadなど、数々のアイデアを形にした故スティーブ・ジョブズも、こう言っています。
    「僕は特別なことをしているわけではない。
     僕たちが使っている数学や言葉など身の回りのものは、すべて先人たちの知恵で作られたものだ。
     僕はそれらを使って、恩返しがしたいんだ。」

    心に留めておきたい言葉です。
    車の遊びは子供の頃、同じような事をやってました((笑)
    うれしいですね。自分と同じことしていた人がいたとは。
    親近感を感じますね。

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